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いよいよ、クライマックス!

さて、あと少しで大会2日目が始まります。

昨日はギリギリで朝食を食べたんですが、朝食バイキングのレストランが混みまくっていて大変だったので、今日は少し早い朝食となりました。
おかげで30分くらい時間が空いたので、せっかくだから書き込み追加。

正直、今のところ昨日よりは緊張してません(苦笑)。
ドイツに来てもあまり緊張はしてなかった…というか、むしろ異国に来たことのほうが緊張することでして。
ただ、昨日の朝起きた時、急に凄く緊張してきたのはありましたね。
…あ、でもこういうコト書いていたら、なんだか緊張してきたかも(笑)。

さて、せっかくなので英語の話。

昨日も書きましたが、おそらく全参加者でもっとも英語がわかっていない私。
…いや、自分から交渉する時は、自分が出すカードを提示して、欲しい資材の山にあるカードかマップを指差せば何とかなるんですよ。
ただ問題は、相手が交渉を持ちかけた時。
何が困ったかというと…鉄が”ore”で羊が”wool”なんですが、この発音が私には聞き分けられません。何度も間違って提示して苦笑いされました(苦笑)。
さらに小麦が”wheat”なので、これも聞き間違えます。
何より、単語を聞いてすぐに反応できません。
ですので、1歩早く他のプレイヤーが提示すれば、先に出した人優先で交渉が成立しちゃうんですよ。当たり前の話ですけど。
まあ、救いなのは、私が交渉に頼らないプレイスタイルが好きなことくらいです。
ですので、交渉で立ち遅れても、精神的にはそこまで動揺しませんから。
後は、オーバーアクションで何とかごまかしてます(笑)。
止められて目が出たら頭抑えて「Oh my god...」とか言って落ち込んだり(笑)。

あとはちょっと惜しいなあ、とは思うのが、普通の話自体は出来ないことですね。
ゲームに関係あるわけじゃないんですが、空いている時間でいろいろな国のかたと話すことができるんですよ。
国際交流ですね。
実際、もうひとりの日本代表の方はアメリカ旅行経験もあるようで、折り紙を配りながら実演しつつ話して見事に国際交流してました。
そのへんがまるでできないのが、ちょっともったいないなあ俺、とは思いましたね。
それでも、ドイツのスタッフの方が折り紙で作った小さな花をくれて、”My Skinship”と言いながらガッツポーズを作って励ましてくれたり、一度対戦した方が結果はどうだった? と聞いてくれたり、試合では散々いじめられたルクセンブルグ代表に、結果が出たあと”Congratuation!”と握手されたり…と、ちょっと嬉しいことはありましたし。
そういった雰囲気を味わえているだけでも、この上ない経験をしているなあ、と実感しています。
まあ、口下手で話せない分、でじこアロハとTシャツでそれなりにアピールだけはしていますから(笑)。
本当は、原則カタン世界大会のTシャツ着用なんですけどね(苦笑)。
でも他国代表でも、物凄くカッコよく普段着のままでいるイタリア代表(絵に描いたような伊達男っぽい人)もいましたし、時間が経つごとに、私服でいる人も増えてましたね。
(ちなみに私も、初戦だけはカタン世界大会のTシャツ着てました)

…まあ、でも、逆に考えてみれば。
これだけ英語がわからない人間でも、カタンという同じルールで成り立つゲームでは、少なくともコミュニケーションがそれなりに取れるんですし、気持ちや場を共有できるワケです。
やっぱり、これって凄いことだと思うんですよね。
そういう意味では、単に勝ち負けを超えた価値があった、と思ってます。
…いや、まあ、一応予選勝ち抜けたから言える言葉なんでしょうけど(苦笑)。

じつのところ、メーカーさんがお金を出して手配もしてくれて、日本代表が世界に行けるのは今年が最後の可能性が高いのです。
(それ以前に、なんか来年の大会はアメリカ開催という噂も聞きましたけど)
私はカプコン開催でこういう場が開かれてからは日本大会は毎回出ていた身ですが、別にどこかのゲームサークルに所属しているワケでもなく、カタンやボードゲームも学生時代はともかく、今は仕事で講師をしているゲームの専門学校でたまにプレイする程度です。
そんな人でも、こうやってここまで来れてこんな貴重な経験ができるワケです。
他のゲームに比べれば運の要素が強いせいか、明らかに大会の雰囲気が他と比べれば和やかで、コミュニケーションも楽しめるのもカタンの特徴ですし。
だから、できればこういう場は残っていると嬉しいんですけどね…。

…ってうわ、時間あるからって締めで書こうとしていたコト書いちゃった。帰ってから何書こう(笑)。

…でも書いていたおかげで、微妙な空き時間がいい感じで過ごせました。
もちろんBGMは電波ソング各種です(笑)。
あ、「starry eyes」も聞いてますよ(一部限定ネタ)。…本当、レッスルのTシャツがあればそっち着たのに(笑)。

それでは、行ってきます!

大会1日目・結果速報!

大会が終わってから夕食に出て、先ほど帰ってきました。
まずは、大会1日目の結果。

30カ国56名が参加した予選リーグ(4回戦制)。
上位16名のみが、翌日の準決勝に進めます。
その結果…。

私は、2勝(35点)の8位で予選通過できました!

…いえ、本当、奇跡だったと思います。

初戦、序盤に失敗して出遅れ、最後に猛追するも9点で敗北。

2戦め、配置は初戦より上手くいったけど、形が整った瞬間、トップに木が5枚、土が4枚がたった1週で転がり込んで(12木で3枚、9土で2枚、4木で3枚、9土で2枚、という出目だったと思う)、トップが道王を奪取して敗北。6点。

そしてもう負けられない3戦め…。

ここで3番手だったんですが、配置からして泣ける展開。
ファイル 18-1.jpg
↑配置
※注:以下はわかる人だけわかるような内容です。
これは、3番手(赤)の私が1手めを置いたところ。
1番手は青。2番手は白。
この後、4番手が3鉄8木4木(道84)、3土4麦8木(道38)。
私が5羊4木10土(道410)。
2番手(白)が11麦3土10羊(道1011)。
1番手(青)が6麦11羊12木(道612)。

まあなんとか、8木-10土の道は無事引けて羊港は確保。
私は7を出して、6鉄に配置。
ところがここで、私と2番手にいずれも道を殺された4番手がエキサイト。
「土がほしい」と繰り返し、7を出すや10土に置き続け、青も白も無視。むしろ彼らに協力。
そして1番手は9羊5羊12木を確保。
2番手も8木の木港を確保…といった序盤戦。

ここで無理やりカードを引き続けた私。
2枚はソルジャーを出すも、続けて1点。そしてロード。
それ以前にカードは引けない。
(5も6も出ないから。まあ、6が出ないのはむしろラッキーなんですけど)
そうこうするうち、4番手がカードに走りソルジャー3連続引きであっさり騎士王を取られる。

そして、私以外は英語圏のため、交渉し放題。
(というか、間違いなく参加56名でもっとも英語話せないのは私なんですが(苦笑))
あげくやっぱり私が狙われる。しかも6麦には置かれず、たいてい10土(なぜか4番手は5羊には置かない)。
そして1番手は街を立て続け、2番手は道を伸ばしまくり道王を奪取。
ここで4番手がようやく私狙いを外すけど、条件が「10が出たら土をよこせ。さもなくば置くよ(意訳)」。
なんかもう泣きそうになるけど、もう言いなり(笑)。

しかも5は出ない(苦笑)。
幸い6がまるで出ず、1番手は伸び悩んでいたものの、白がリーチ状態に入る。
そこでようやく5が連発。
そして1番手と4番手が言いました。
「おまえが道王取らなきゃ終わるだろう」
(カードでロードを引いていて、この時点で11羊横の貿易港までは道が伸びていたので、4本道を引けば逆転できたので)
もう言いなりのまま、無理やり羊使いまくって道王奪取。
ここでようやく私は盤面5点(5羊9麦11麦は街になっていたので)、かりそめの道王2点、裏カード1点。
一方青はさすがに盤面で8点。というかこの頃6も出始め、1ターンごとに街が建つ(笑)。

最終盤、もう私の勝ち目はカードを引いて騎士王を強引に奪い返すこと。
2ターンかかるけど、それしか手が無い。
とりあえずソルジャー引きに成功。

青が9点となるも、街4+家1なのでもう街は建てられず。
カードを引くも点は取れず。
白は、私の道で家が無い9麦3土荒地まで道+家を伸ばせば私の道王を分断&勝てるが、揃わない(8木にずっと盗賊がいたため)。
そして私はカードを引くと…どうにかソルジャー確保。あと1周このままなら勝ち。

そして、4番手はカードを引くが1歩遅い。
1番怖かった青も、6枚あるものの完璧には揃わず、道止まり。
白も足りずに終了…。

で、奇跡の逆転勝利を果たしました。

…いや、本当に信じられなかったです。ミラクルです。奇跡を起こしたと思います。
本当に、何かひとつ違っていたら勝てなかった流れですから。

そして最終戦は1番手で、もうカードを引きまくって勢いのまま勝利となり、なんとか2勝を確保できました…。

これ以上無い完全アウエーですが、とりあえず明日も試合ができることが何よりも嬉しいです。
というか、ほっとしている、というのが正直な気持ちです。
明日、暇になったらどうしよう…と思ってましたし(苦笑)。

ちなみに日本チャンピオンの方は全敗で予選落ち。
よく、世界より日本大会のほうがレベル高いとか言われますが、そんなこと無いですって(苦笑)。
日本ひいきに見ても、やっぱり同じレベルかな…と思いました。仮にも代表で来ている方ですからね。特に1戦目と2戦目の相手はだいたい強かったですし。
明らかに微妙だったのは2人くらいかなあ…。

ともあれ、明らかに1度死んだと思ったところから這い上がってこれたんで、もう精一杯やるだけです。
明日の準決勝は、予選1位(3勝39点と洒落にならない成績のポーランド代表)、8位(私)、9位(公用語の英語圏のイングランド代表)、16位(1勝でただひとり残った、ある意味大きく負けてない=絶対上手いスイス代表)という組み合わせ。
…なんだか厳しい組み合わせにしか思えませんが(そもそもここ2年、予選トップが優勝していたはず)、やれるだけのことはやって来ます。
何話しているんだかわからないけど、適当に乗り切ってきます(苦笑)。

明日のスケジュールは、
現地時間10:30-12:15(日本時間17:30-19:15)=準決勝
現地時間13:00-14:30(日本時間20:00-21:30)=決勝
となります。
あとはトーナメントで、準決勝で1位になった4人で決勝という流れ。
これを時間前に見た人は、よければ日本から祈っていてください(笑)。
決勝には進出できない可能性も大いにありますが、まあ、一応(苦笑)。

速報と言いつつ、なんか詳細に書いてしまった(苦笑)。
では、また明日…!

【写真】
ファイル 18-2.jpg
大会の試合中の様子。
最終戦は早く終わったので、撮影できました。

ファイル 18-3.jpg
予選リーグの結果表。
1~3位が3勝、4~15位が2勝、16位~38位が1勝でした。

ファイル 18-4.jpg
大会中に来ていたTシャツ(笑)。
公約は守ってますよ。
とはいえ、上にでじこアロハを着ていたので(前は空けてましたが)、あまり絵柄は見えてないはず。
どこかの代表に笑われたり、外から見ているギャラリーに何か言われていた気もしましたが、ドイツ語本当にわからないから平気(笑)。
明日は、ドリルまーりゃんキックで世界に挑みます!