■12・17(土)横浜文化体育館(15:00)「Winter's Soleil」

■第4試合 〜ヘビーワールド・スペシャルシングル
ビューティ美奈 vs 蒲池紗枝


DIAヘビー級戦線、
蒲池がどこまで食い込める?

 過去に1度、空白いずみ自主興行でシングルを戦っている両者。
 その時は、蒲池の足攻めに美奈が大苦戦。最後はなんとか貫禄で勝利をおさめたが、実力が伸びている蒲池の地力を見せ付けた試合内容でもあった。
 現在、ヘビー級では蒼樹との「ボクっ娘同盟」でDIAタッグ戦線の強大な壁となっている美奈。
 そして、清美のタッグパートナーとして、こちらも成長を続けている蒲池。
 どちらも再旗揚げ後になお頑張っている両者だけに、前回よりもさらにレベルの高い内容が期待できそうな顔合わせである。
 2006年はさらに盛り上がりが期待されるDIAヘビー戦線。その今後を占う意味でも、興味深い一戦となりそうだ。

 このふたり、ともに技数はかなり少ない。
 そのぶん、美奈は体格からの迫力と頑丈な受けで、蒲池は確かなテクニックと間で見せるタイプである。
 序盤はやはり、蒲池が美奈にいろいろ技を仕掛けようとしていく流れ。
 腕を取ってひねろうとする蒲池だが、この行為ひとつもなかなか一苦労。
 続けてボディスラムで投げようとした蒲池だが、やはりこれはまだ無理。そして美奈が弾き飛ばして蒲池が吹き飛ばされる、といった攻防となる。
 さらに、美奈がアトミックラリアートや体当たりを狙う場面もあったが、蒲池はうまくかわして大きなダメージはくらわず。
 5分過ぎ、どうにかカニバサミで美奈を倒した蒲池、今日は腕攻めに移行。
 筋肉質な腕によるパワーで踏みとどまる美奈と、なんとか決めようとする蒲池。そんな攻防だけで引き付けているのは、蒲池の成長と言えるだろう。
 ともかく、蒲池が寝技で攻め込む展開で、試合は10分を経過する。

 しかし10分過ぎ、ついに美奈のアトミックラリアートが蒲池に炸裂!
 そのまま押さえ込む美奈だが、蒲池はこれをカウント2で跳ね返す。
 それなら、と美奈が得意のサソリ固めへ移行。
 蒲池が懸命に耐えるなか、声援が蒲池へと注がれる。
 そのなかで、苦しみながらもどうにか耐え続けた蒲池が、2分近く粘った末、やっとロープを掴む。
 だが、それを強引に引き離した美奈、ふたたび蒲池をリング中央に戻すや、もう1度サソリ固め!!
 今度は腰がさらに落とされるなか、蒲池がついにギブアップ!!
 ボクっ娘同盟で勢いづく美奈が、後輩の挑戦を退ける結果となった。
 蒲池としては、あまりにも正面から行き過ぎたというところか…。


▼30分1本勝負

ビューティ美奈

12分28秒 サソリ固め

蒲池紗枝


■試合後のコメント
ビューティ美奈 「蒲池さん、良い試合でした。」
 たったひと言、満足そうな顔でつぶやくと、引き上げていく美奈。
 恵まれすぎた体格とパワーだが、どうせ恵まれるのならついでに気の利いた言葉1つでも言える器用さも欲しかったところだ。
 そこがDIAヘビー級のトップクラスでありながら、しかしエースには絶対なれそうもない原因かも・・・。

蒲池紗枝 「う〜ん、一年の締めくくりの試合だったのですが……。」
蒲池紗枝 「正面から行きすぎました、これでは力の差が歴然です。」
蒲池紗枝 「まだまだ私は未熟で試合が雑です……。練習して来年こそはアジアタイトルに向けて前進致します。どうか応援よろしくお願いいたします!」
 負けはした蒲池だが、晴れやかな表情と力強いコメントを残して去っていった。


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※試合後のコメントなどで、FAAさん(美奈PL)、秋山さん(蒲池PL)の協力をいただいています。
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