■１１・１５（火）東京clubATOM（19：00）「Esquisse I」

■第３試合
浜岡奈々緒／沢近かれん／槇原美琴／滝川ナツキ
　vs　
キャプテンイナバ／カリビアン・フィズ／エル・アルコン／リンドラ

　カリビアン・フィズの突然の復活、そしてＴ４Ｄとの同盟から始まった、アメリカインディー旋風。
　そしてそのボスはなんと、前ＤＩＡ−Ｊ解散後、プエルトリコに行っていたという稲葉ましろこと、キャプテンイナバだった。
　なんだかアメリカナイズというかロリナイズされた気もしないでもない衣装だが、ともあれノリだけはいいカリビアン・パイレーツ。アルコン＆リンドラのダンスに先導され、イナバとフィズがリングインする。
　対するは、イナバと因縁浅からぬ浜岡、滝川に、この試合がひさびさの復帰戦となる沢近かれん、そして槇原というメンバー。チームワークではＣパイレーツ有利に見えるが、どうなる…？

　まずは試合開始直後、いきなりＣパイレーツが奇襲！
　イナバが沢近と槇原、フィズが滝川を場外へたたき出すや、Ｔ４Ｄが同時に飛び出し浜岡にダブルのドロップキック。さらに浜岡をロープにはりつけにしたうえ顔面を踏みつけ、堂々アピール！　Ｃパイレーツ入りして勢いに乗るＴ４Ｄ、まさに怖いもの知らずである。
　しかしすぐさま浜岡もエルボーでリンドラにおしおき。同時に滝川も入り、アルコンにエルボー、と攻め込む。
　そしてここで、沢近がリングイン。まずはリンドラ相手に組み合ってじっくりとしたレスリングで押さえ込むや、最後に顔面にニーを落として貫禄を見せる。
　さらに沢近は、続けてフィズとのＤＤＴ合戦を展開。やられてもすぐにやり返し、元気なところを見せる。
　ところが、ここでＴ４Ｄがまたもやカットに入り、沢近にお返しの合体ブレンバスター！　さらにイナバが満を持してセントーンで追い討ちをかける。
　ここで滝川も負けじと突進しカットするが、イナバは滝川を場外へ落とすや、間髪いれずにトップロープを飛び越えてプランチャ！　見事な空中技で観客を沸かせる。
　それでも、滝川はなんと場外で起き上がるや、リングに戻って余裕のアピールをするイナバに飛びかかって強烈なラリアート！　意地を見せつけ、パイレーツに傾いた流れを引き戻す。
　そして、滝川から流れを受けた浜岡がここで爆発！　フィズをフライングショルダータックルで弾き飛ばすや、イナバ、アルコンにエルボー、そしてリンドラには浜岡臨界アッパー！！　リンドラ以外をリングから追い払い、浜岡がほえる。
　ところが、リンドラがするっ、と浜岡の足元に足を伸ばすや、カニバサミでテイクダウン！
　そして足を取るや、わざわざ胸の大きさを強調するように胸を張ってからお色気ポーズつきのトライアングルスコーピオン“ラブリートライアングル”を決め、拍手を呼び込む。

　試合はややＣパイレーツ優勢のまま１０分を経過。
　展開が動いたのは１２分過ぎ。
　槇原がアルコンをトルニージョから押さえ込んだところでリンドラがカットし、ここから試合は乱戦模様になる。
　そのなかでリングに残ったのはリンドラと滝川。
　ここで滝川がリンドラにエルボーを決めるが、耐えたリンドラもアストロシザースホイップ！
　さらにリンドラがコーナーからフロッグスプラッシュを決め、カウント１、２……２．９！！
　分断も決まり、完全に決まったかと思われた一撃だが、滝川が執念のクリア！
　そして滝川がリンドラにすがりつくが、ここで飛んできたのは、アルコンのミサイルキック！
　背後から突き刺さったアルコンの一撃で、滝川もついにダウン。
　イナバ、フィズが場外できっちり仕事をするなか、孤立した滝川をリンドラがラブリートライアングルに捕らえ、そこからアルコンが腕を取るやロープを蹴って反動を利用して回転しながら滝川に舞い降りる！　Ｔ４Ｄ必殺の合体技”タワーオブバベル”が決まり、カウント……３！！
　粘った滝川だったが、最後はタッグワークに撃沈。
　カリビアン・パイレーツが、勢ぞろいした緒戦で見事な勝利をおさめた。