■10・30(日)後楽園ホール(12:00) 「Second Flight Series II」
■第4試合
浜岡奈々緒/滝川ナツキ vs ”CAPTAIN”/エル・アルコン
ついに”CAPTAIN”襲来!
アメリカ軍団…その名は「カリビアン・パイレーツ」
カリビアン・フィズの復活により始まった、アメリカ軍のDIAマット侵攻。
まずは若手であるT4Dを引き込み、上位陣と対戦。金星までは行かないものの好勝負を展開し、その格を引き上げることに成功しつつある。
そんななか、ついにその「ボス」だという”CAPTAIN”が来日。
T4Dを震え上がらせた、その正体とは…!?
まずは対戦相手の浜岡&滝川組が登場。再旗揚げ後は、地味ながらも結果を残してきた滝川にとっても、このセミ・休憩前の第4試合というポジションでの浜岡とのタッグはチャンスだろう。
そして、再旗揚げ後に清美、藤崎に連敗してしまった「1年前のエース」浜岡。ここでアメリカ軍に壁として立ちはだかるのか?
注目のなか、続けて流れた曲は、いきなり激しいピアノ旋律から始まる曲…「狂気の瞳 〜 Invisible Full Moon」(『東方花映塚』/鈴仙・優曇華院・イナバのテーマ)。
そのなかで激しいダンスに乗って先陣を切って現れたアルコンに続き、花道に現れたのは…目には眼帯、青い海賊風の大きめ帽子、白いミニスカ…といった海賊風のコスチュームに、そして頭には…うさみみ!?
どう見てもあの人だろ、という選手を見て浜岡、滝川がちょっと驚いた表情を見せるなか、その”CAPTAIN”がアルコンに導かれ、リングに上がる。
??? 「ひさしぶりだな…あたしは、カリブの風を受けて生まれ変わった女…『キャプテン・イナバ』!!」
気がつくと、リンドラ、フィズも揃って、キャプテン様を指差しアピール。
キャプテンイナバ 「そしてあたしたちが、このマットのすべてを奪うためにやってきた…『カリビアン・パイレーツ』!!」
イナバを中心に、ポーズを決めるカリビアン・パイレーツ(正式名称)。
キャプテンイナバ 「まずは、日本最後の弟子、ナツキの成長と……相変わらずエースの自覚が無い能天気女の現状を奪ってやる!」
そういうやイナバの号令とともに3人が一斉に襲い掛かり、そのままなし崩しにゴング!!
滝川が場外へ放り出されるなか、浜岡へとイナバがドロップキック。続いて、アルコンが勢いよく飛び込んでのエルボー! 浜岡がよろけるがこらえるが、そこに今度はイナバとアルコンが合体ドロップキック! 浜岡も場外へ蹴り落とされる。
そしてイナバとアルコンが同時に助走をつけて、ダブルのトペスイシーダ! まずはカリビアンパイレーツが会場を沸かせてみせる。
それでも今度は、ふらつきながらもリングに戻された滝川が反撃。余裕を持ったイナバに翻弄されるなか、ロープへ振られたところにカウンターのラリアート!
さらにパワフルなカウンターキックでイナバを蹴り上げ、そして浜岡も入って、ダブルのドロップキックをお返し! 滝川がイナバに意地を見せる。
しかし浜岡は勢いに乗れず、突進をイナバにかわされDDTをくらい、あっさりいなされてしまう。
ここで試合はアルコンと浜岡。
アルコンは元気よく浜岡へとドロップキックを打ち込むが、浜岡は貫禄でこらえて効いてない、とアピール。さらにアルコンが飛び込むなか、カウンターの浜岡臨界アッパー!
浜岡、ここからアルコンを捕らえショルダータックル、フロントスープレックス、と基本ながら重い1発を次々と叩き込む。
そして浜岡が、満を持してアルコンに2発めの、浜岡臨界アッパー!!
アルコンが宙を舞ってマットに沈むなか、浜岡が押さえ込む。
ところがイナバはカットに入らず、自コーナーにじっとしたまま。
そのなかでカウントが入り、1、2………2.9!!
アルコン、なんと自力で返す!!
会場がどっ、とどよめくなか、浜岡は今度こそ終わりだ、とアピールするや、ふらふらのアルコンを無理やり抱え起こし…そのまま背後を取って、一気に必殺の、アトミック・ジャーマン!!
滝川がイナバを阻止に入るが、イナバはまたも平然と動かず。
そしてカウントが入り、1、2………2.9!!
なんと、アルコンが、またも自力で返した!!
アルコンの粘りに、会場からは大きな「アルコン」コールが発生。
一方、浜岡は一瞬驚きの表情になるも、すぐにアルコンをふたたび起こそうとする。
足腰がふらつき、立てないアルコンを強引に起こそうとする浜岡…だが、ここでアルコンが飛び上がり、気合のドロップキックで浜岡を蹴り倒す!!
大歓声が上がるなか、しかしアルコンもダウンして動けず。
そんななか、ようやくアルコンが起き上がり、なんと浜岡と向かい合う。
そして浜岡に突進するが…浜岡は冷静に、カウンターでエルボー!!
アルコンの身体が崩れ落ち、浜岡ががっちりと片エビで押さえ込んでカウント……3!!
最後は浜岡が粘るアルコンを振り切り、ようやく勝利。
しかし、アルコンの粘りが明らかに際立った試合内容だったと言えよう。
▼30分1本勝負 |
○
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浜岡奈々緒
滝川ナツキ |
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12分55秒
浜岡臨界アッパー |
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キャプテンイナバ
エル・アルコン |
● |
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■試合後
試合後、総出で飛び出したカリビアンパイレーツのメンバーに介抱され、最後はなんとイナバが自らアルコンを背負いあげる。
拍手のなか、引き上げていくカリビアンパイレーツ。
キャプテンイナバの狙いは、まだまだ始まったなのか…。
■試合後のコメント
キャプテンイナバ 「おい。見たか。まだデビュー1年のこんな小さな子でも、返せるんだよ。あのアトミック・ジャーマンを。浜岡。間違ってもいい気になるなよ。今に彼女たちが、そしてお前の横にいる滝川や多くの後輩がお前の背中に迫ってるんだよ。…今日はアルコンの力を見せてもらった。あたしの目に狂いはない。これからが、カリビアン・パイレーツの出帆なんだよ!」
エル・アルコン 「(ゼェ、ゼェ)……ボクの……ボク達の、1年だって……ムダじゃ……ない!」
さすがに苦しそうなアルコンだったが、その手はしっかりと握りこぶしを作っていた。
滝川ナツキ 「まったく! 一応は師匠に当たる人だから、どこで何してるのかと心配してたのに……あんな悪ノリしてっ! あたしと同じ日本人のくせに、何が『カリブの風』ですかっ。やっと再建した団体なのに、それを荒らす心づもりならあたしだって黙ってませんからねっ」
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※試合後のコメントで、オーサカさん(アルコンPL)、NoAさん(滝川PL)の協力をいただいています。
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