■12・17(土)横浜文化体育館(15:00)「Winter's Soleil」 ボクっ娘vsオレっ娘頂上決戦! それはDIA2006年への道しるべ 復活後のDIAマットにおいて中心選手のひとりと言える九条清美。
■試合後 勝ち名乗りを受けた清美が、レフリーから腕を上げられる。 九条清美 「やったよ! オレ、勝ったぞー! オレっ娘が、一番萌えて強いんだ〜!」 マイクを取るや、腕を振り上げ喜ぶ清美。 と、そこで、突然音楽…「dissonant chord」が鳴り響く。 入場ゲートに現れたのは、少し紫がかったシルバーブロンド気味の短い髪に、シンプルなメガネをかけた、理知的な雰囲気を漂わせ、高貴な雰囲気の白いドレスに身をまとった少女。 彼女は、D.I.A.のオーナーであり、コミッショナーでもある、ケイト・パーニーである。 うやうやしく入場してきたケイトが、リングに入り、マイクを取る。 ケイト・パーニー 「みなさん、はじめまして。D.I.A.のオーナーであり、コミッショナーでもある、ケイト・パーニーです」 どう見ても外人なのだが日本語が流暢なケイト。 有無も言わせない、凛とした雰囲気を持つ彼女に、拍手が送られる。 ケイト・パーニー 「清美さん、蒼樹さん。新生DIAの2005年を締めるにふさわしい、見事な戦いでした。そして、その勝利を祝って、プレゼントがあります」 そう言ったケイトがふところから取り出した宝石箱。 それを開けるや、中には大きくて丸く、真紅の輝きを持つ宝石が入っていた。 ケイト・パーニー 「これは、とある地方に伝説として残っている、最強の戦士を示す証…その名も『PRINCESS STONE』です」 おおお、となんだか凄そうな展開に、歓声が上がる。 ケイト・パーニー 「清美さん。今日の戦いを制した貴方には、この宝石を手にする権利があります。…受け取ってくれますね?」 九条清美 「おう! もちろんだぜ!」 すると、それまでずっと無表情だったケイトが初めてにっこり、と微笑み、清美へと真紅に輝く宝石を手渡す。 歓声と拍手のなか、宝石を受け取り、掲げてアピールする清美。 穏やかな笑顔を浮かべたケイトも、ひとしきりの拍手で清美を称える。 九条清美 「ありがとう! オレ、これからもがんばるよ! みんな、応援よろしくな!」 おおー! と拍手が送られるなか、ケイトがふたたびマイクを取る。 ケイト・パーニー 「がんばってください。…守りきってくださいね。その、“『ひとつめの』PRINCESS STONE”を…」 九条清美 「え?」 何かに気づいた清美が、ふと宝石を見つめる。 その様子がアップでスクリーンに映し出されるなか、宝石の表面には、『I』というローマ数字が書かれている。 ??? 「そう! 『PRINCESS STONE』は、ひとつでは無いのです!」 ドドーン! と突然音が鳴り響くなか、入場ゲートに現れたのは、少し長めの、ウエーブがかかった髪をなびかせ、天使のような、高貴な雰囲気の白いドレスに身をまとった女性。 その姿は…かつてDIAのマットに上がっていた、ミヤモト・ヨーコ!? ミヤモト・ヨーコ 「『PRINCESS STONE』…私がとある地方を旅行中に巡りあった、神秘の宝石。その石を7個すべて手に入れた者は、最強の証を手に入れると同時に、どんな願いでも叶うと言います…」 なんだかますます凄そうな話になってくる。 それでも、こういう話に弱い清美は、目をキラキラさせてミヤモトを見つめる。 ミヤモト・ヨーコ 「そして、この『PRINCESS STONE』の声を受けた私は、『裁定者』として、これからこのマットで始まる、7つの『PRINCESS STONE』を巡る闘いを裁定することになりました」 少しタメを作ってから、ミヤモトが口を開く。 ミヤモト・ヨーコ 「石には、それぞれ能力と格があります。そのなかでも、もっとも高い格を持つ、“強さの石”…それが、今、清美さんが手にした『STONE I』です」 自らの手にある石、『STONE I』をあらためて見つめる清美。 ミヤモト・ヨーコ 「残る6つの石…『STONE II』“浄化の石”、『STONE III』“活力の石”、『STONE IV』“時の石”、『STONE V』“友情の石”、『STONE VI』“緊迫の石”、『STONE VII』“勇気の石”。これらの所有者は、来年…2006年のこのマットで明かされるでしょう。そして、手にした者も、手にできなかった者にも…このマットで闘うすべての戦士たちに、すべての石を集める権利はあります。…どうか、来るべき戦いに向けて、今はよりいっそうの精進を…それでは…またお会いしましょう…」 入場ゲート前にスモークが吹き出され、穏やかな微笑み浮かべながら姿を消す“裁定者”ミヤモト。 あまりに予想外な展開で締めくくられた2005年のDIAマット。 それは、2006年の新たなる戦いへのスタートラインだった! ■試合後のコメント いちはやく、先に引き上げてきた蒼樹。 蒼樹玲奈 「今日は、ボクの完敗です。強いことはわかっていたけど…思っていた以上に、力強かったです。…でも、今度戦う時は、負けませんよ! 今日は、本当にありがとうございましたっ!」 一方、『PRINCESS STONE』を手に入れ、帰ってきた清美。 九条清美 「うはっ、やったぜ。やっぱりオレが『最強の萌えっ娘』って証明できたぜ!」 それはどうかと思うのだが、当人は嬉しそうに引き上げてくる。 九条清美 「で、でも……あの聖なる石はまだ6つもある。その戦いを乗り切って6つの石を全部いただきだぜっ!」 なんだか異様に盛り上がっている清美。 その傍らにいる紗枝が冷静にツッコミを入れる。 蒲池紗枝 「清美さま? 全ての石を集めて……願い事はあるのですか?」 九条清美 「うっ……それは、まだ考えてなかった。(汗)」 蒲池紗枝 「ですが、あの石……もしかすると呪われているかも。7つ集めるととんでもないことになりそうな気がしてなりません。」 九条清美 「紗枝ちゃん、考えすぎだよ。オレのゲームやりすぎたって〜(汗)」 蒲池紗枝 「なんか〜、清美さまが呪いに飲み込まれそうで心配なんです〜(涙)」 九条清美 「やっぱり考えすぎ!もし呪われていたとして、それくらいの呪いで飲み込まれて何が最強の萌えレスラーか。全部飲み干してやる! オレを呪うんならその3倍は持ってこい〜!」 蒲池紗枝 「……清美さまっ、ゲームのやりすぎっ!(涙)」 二人のマニアなコメントに周囲は終始唖然としていた(汗)。 ※試合後のコメントなどで、秋山さん(清美、蒲池PL)の協力をいただいています。 興行トップへ |