■12・17(土)横浜文化体育館(15:00)「Winter's Soleil」

■第2試合 〜滝川ナツキ、打倒Cパイレーツへの道
滝川ナツキ vs リンドラ


激戦、若手シングルマッチ
前座の名勝負、ふたたび!

 前回、キャプテンイナバとのシングルを主張した滝川。しかしそこに待ったをかけたのが、カリビアン・パイレーツの若手タッグ、T4Dのリンドラだった。
 再旗揚げ戦の第1試合で戦い、両者譲らぬ名勝負の末、最後は滝川が勝利をおさめたこの顔合わせ。
 果たして、リンドラのリベンジなるか?
 それとも滝川が帰り討ちにして、カリビアン・フィズとのシングルへと駒を進めるのか?

 いつものように踊りながらの入場から、先にリングインしたリンドラ。
 続いて滝川が入場するや、笑みを浮かべつつも、珍しく挑発的な鋭い視線で滝川を見やる。
 これに対し、滝川もキッ、と真っ直ぐにリンドラを見返し、いきなり視殺戦を展開。
 ライバル対決らしい緊張感がリングを覆う。

 そして試合も、いきなり激しい展開となった。
 まずは滝川がエルボーで突撃するが、リンドラが身を沈めるや、スライデングレッグシザース(カニバサミ)を仕掛けて滝川を倒す。
 続いて間髪いれずにエルボードロップ!
 さらに滝川の腕を取り、早くもトライアングルスコーピオン…を狙うが、そこで滝川が今度は切り返し、リンドラを下から蹴り上げ脱出するや、リンドラに強引な掌打一閃!
 そしてふらつくリンドラを抱え上げるや…なんと、早くも必殺のデリンジャー・ショット(ノーザンライトボム)!!
 どよめきのまま、あっという間に押さえ込み、カウント1、2……2.9!!
 リンドラ、ギリギリでこれを返す!
 悔しがる滝川が、叫びとともに起き上がる。
 一方、リンドラも頭を押さえつつなんとか起き上がる。
 そのリンドラの頭に、滝川が前蹴りを叩き込む!
 だがこらえたリンドラ、ニヤリと笑うや、お返しのドロップキックを滝川ののど元にぶち込む!
 高い打点の一撃で、滝川が崩れ落ちてダウン。
 そして滝川を捕らえたリンドラが、今度こそ、とばかりにトライアングルスコーピオンを仕掛け、お色気ポーズで腰をくねらせアピールする得意のムーブを決める。
 滝川も必死に体勢を崩し、なんとかロープへ手をかけるが、リンドラはすぐさま滝川をコーナーへホイップ。
 そして滝川に駆け込み、サマーソルトキック! しかもさりげなく滝川の顎を打ち抜く、普段は見せないえげつない打ち込み方だ。
 滝川がダウンして崩れ落ちるなか、今度は滝川の足を場外へ出したリンドラが、鉄柱を使った足4の字固め! ここぞとばかりに、珍しく攻め込むリンドラ。
 レフリーの注意を受け、技を外したリンドラがリングに戻るや、髪を掻き揚げつつ滝川を見下ろし挑発する。
 滝川もなんとか起き上がるが、リンドラが捕らえてロープへ振る。
 ところが、戻ってきた滝川、気合とともに身体ごと体重を乗せたカウンターのラリアート!!
 なぎ倒されたリンドラも頭を打ちつけダウン。
 そして、ダメージの残る滝川も起き上がれない。
 両者ダウンカウントが入るなか、しだいに高まる両者への応援。
 そして滝川、リンドラ、ほとんど同時にカウント8で起き上がる。
 しかし、一歩早く起き上がった滝川が、先手を取ってふたたび渾身のラリアート!
 そしてふらついたリンドラを抱え上げた滝川が、今度はジャンプを入れながら、気合とともに今日2発めのデリンジャー・ショットを放つ!!
 滝川がすぐさま体重をかけて必死に押さえ込むなか、大ダメージのリンドラはピクリとも動けず…カウント1、2………3!!!

 またも激戦となった若手ライバル対決を制したのは、滝川ナツキ!
 まずは、打倒カリビアン・パイレーツへの一歩を刻んでみせた。


▼30分1本勝負

滝川ナツキ

9分3秒 デリンジャー・ショット

リンドラ


■試合後
 試合後、勝ち名乗りを受けた滝川が、マイクを掴む。
滝川ナツキ 「見たかぁ! これが、あたしの力だぁっ! 次はフィズ、てめェだぁ! そして……イナバ! 絶対、そこまで辿り着いてやるからな! 首洗って待ってろっ!」
 フラフラの身体を気合で奮い立たせ、次の相手に向けて滝川が感情を爆発させた。もはや『先輩』と付ける事もせず、稲葉の名を呼び捨ててリングを降り、足早に控え室へと去っていった。

■試合後のコメント
リンドラ 「先鋒を買って出て、やられてしまったですよ?・・・キャプテンに申し訳ない・・・」
 激闘を物語る、かなりの大ダメージで引き上げてきたリンドラ。
 相当よろめきながら、控え室へと下がっていく。
 そして、控え室の扉が閉まった直後、身体が倒れこむような音が聞こえるのであった・・・。

 〜一方、滝川。控え室にて〜記者との会話〜
滝川ナツキ 「あたしだって、いつまでもルーキー気分でいるわけじゃありません。まだ若手と呼ばれる立場でも、自分なりに団体に対する責任と誇りを持ってます。だから、DIAを脅かす敵がいるなら……あたしの持てる力の全てで、叩き潰す。それだけです」

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※試合後のコメントなどで、オーサカさん(リンドラPL)、NoAさん(滝川PL)の協力をいただいています。
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