■10・30(日)後楽園ホール(12:00) 「Second Flight Series II」

■第6試合
九条清美 vs ビューティ美奈


メインに抜擢されたのは、苦労人対決!?
九条清美、タッグ戦の雪辱なるか?
それともビューティ美奈がチャンスをつかむか?

 メインイベントとしてラインアップされたのは、九条清美とビューティ美奈のシングルマッチ。
 ともに、再旗揚げ後に目立った活躍を見せているふたりが、シングルでなんと後楽園のメインに抜擢という形となった。
 特に、アジアヘビー級選手権試合や先日の再旗揚げ戦のメインなど、すでに大舞台を何度か積んできている清美に対し、美奈は初のシングルでメイン。
 前回のメインでは、タッグ戦で清美を倒した美奈だが、シングルではどうなる?

 試合序盤、まずは美奈がなんとドロップキック! メインのシングルということで張り切ったのか、思わぬ技に観客もどよめく。
 …が、受けた清美以上に、そのまま受身をとった美奈のほうがダメージがありそうな様相となる。
 どことなく緊張の取れない美奈に対し、清美はいつも通りのファイトを展開。
 組み合っては分が悪いということで、ローキックで足を集中攻撃。美奈も真っ向から耐えていくが、かなり効いているのか、痛そうな表情を浮かべる。
 そして体勢を崩した美奈を清美が捕らえ、早くもジャーマンスープレックスを狙う…が、ここは持ち上がらず。こらえた美奈が身体ごとコーナーにぶつかり、脱出する。
 4分過ぎには美奈が清美をボディスラムで叩きつけサソリ固めを狙うが、清美は切り返して下から蹴りを美奈の顔面に叩き込む!
 そして倒れた美奈の足を取り、アキレス腱固め!
 足を攻められた美奈が苦しむなか、どうにかロープブレイク。
 それでも起き上がってなんとか反撃を狙う美奈だが、突進をかわした清美、今度はカニバサミからヒールホールド!
 清美の足攻めに美奈が耐える、という展開のまま、試合は進んでいく。

 そして7分過ぎ、清美が「今度こそ決めるぞぉ!」とふたたびジャーマンスープレックス狙いで背後を取る。
 懸命にこらえた美奈だが、なんと、清美が叫びとともに、美奈をなんとか投げきる!
 さすがにブリッジは崩れたが、大迫力の1発に観客は大歓声。
 それに対して、清美もガッツポーズでアピールする。
 ところが、なんと美奈が起き上がり、清美へとアトミック・ラリアート!!
 迫力の1発で清美を1回転ダウンさせた美奈、ここからサソリ固め!
 一瞬にして形勢を逆転させた美奈の攻めに、清美も苦しむがここは耐え切り、根性でロープに逃れる。
 続いてチャンスをつかんだ美奈が、ダウンする清美をつかむ。
 ところが、清美は美奈の腕を取るやそのまま引き倒してダウンさせ、一瞬で得意のアームロック、腕がらみへ移行!
 完全に決まった、と思われたが、大きな美奈の足がロープにかかりブレイク。

 一進一退の攻防のなか、試合が動いたのは13分過ぎ。
 両者ダメージが残るなか、美奈が清美へ突進!
 ところが清美がなんと、これまた滅多に使わない低空ドロップキック!!
 そして美奈が崩れ落ちるや、清美が美奈の足をふたたび取り、一気にヒールホールド! リング中央で決まるなか、美奈が耐え切れずにタップアウト!!
 最後は清美の足攻めが効き、前回タッグマッチの雪辱に成功。シングルでは負けない、という清美の強さを見せつけた。


▼30分1本勝負

九条清美

14分39秒 ヒールホールド

ビューティ美奈


■試合後のコメント
 控室でインタビューを受ける九条清美
──見事、美奈選手をジャーマンで投げきりましたね。
九条清美 「オレはこのDIAの選手の中でも特に非力だよ。だけど今回は『絶対投げきるぞ!』って決めてた。あのジャーマンはその一心……まさに『魂魄の一撃』だった思う。」
九条清美 「だけど、今日の試合は本当に上手くいっただけ……。次はどうなるか分からな
いからね。気を引き締めて頑張るよっ。」
 気合いの入ったコメントで清美は記者を後にした。

B美奈 「ボク・・・まだまだ未熟でした。もちろん清美さんも強かったですが、それ以前に自分に負けてしまったようで悔しいです。反省点として足の鍛え方が足りなかったようなので、スクワットを重点種目にしたいと思います。」
 多分重点的にやらなきゃいけないのは筋トレではなくスパーリングだと思うが、誰もツッコむことはできないのであった・・・。

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※試合後のコメントで、秋山さん(清美PL)、FAAさん(美奈PL)の協力をいただいています。
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