■2・18(土) 有明 「PRINCESS 7 STONES issue01」
■第1試合前
試合前、まずは前回大会から映像が映し出される。
〜1・30 第2試合後〜
滝川ナツキ 「こんな石なんてなくても、前から戦う理由は充分あったけど……お互いに手に入れちゃったし、もう避けられませんよね」
そして顔を上げ、目の前にはいない相手を心に思い浮かべて真っ直ぐな気持ちを伝える。
滝川ナツキ 「T4Dのもう一人……エル・アルコンと戦いたい。あたしにはCパイレーツを叩 き潰す目的がある。アルコンは石でもベルトでも、その気があるなら獲りに来い」 |
第2試合後の滝川のコメントが流れた後、リングに現れたのはエル・アルコン。
エル・アルコン 「滝川……ナツキッ! もちろん、ボクはキミと戦いたいよ!」
アルコンが元気に、真剣な表情で叫ぶや、今度は、滝川ナツキが現れ、アルコンと対峙する。
滝川ナツキ 「そう言ってくれると思ってた。……やろうか」
アルコンを真っ直ぐ見据える滝川。
そして、その滝川を同じように真っ直ぐ見返すアルコン。
エル・アルコン 「……ボクに与えられたPRINCESS
STONE、それは「勇気の石」! ボクは、みんなの勇気を背負って、ナツキに挑戦……」
アルコンが今まさに、滝川への挑戦をアピールしよう……とした瞬間、会場に音楽が流れる。
その曲は、なんだかお馴染みになってきてしまった……「荒城の月」!?
そして、真剣な表情をしたアルミが、リング上のアルコン、滝川を見やりながら、マイクを取ってリングに上がる。
アルミ=ピッカネン 「アルコンはん、ナツキはん。すまへんなぁ。話の途中で」
滝川ナツキ 「アルミ……何の用? 邪魔しようってんなら、同期のあんたでも容赦しないよ」
エル・アルコン 「ア、アルミさん、ボクは今、ナツキに……」
アルミ=ピッカネン 「ウチは、負けたワケやあらへん」
エル・アルコン 「でも、ボクは勝った! そして、ナツキも、ボクを指名してきた! だからボクは、ナツキに……」
アルミ=ピッカネン 「そうはいかへんのやなあ。これが」
エル・アルコン 「な、なんでっ!?」
アルミ=ピッカネン 「なぜなら……ウチが、コレを持ってるからや」
ニヤリと笑ったアルミが、懐から取り出したのは、黄色に輝く「III」の文字が書かれた宝石。
それは、いまだひとつだけ現れていなかった、【STONE III】!
アルミ=ピッカネン 「【STONE III】〜活力の石〜。コレの特殊能力は…好きな時に、決闘を申し込める、やったな」
滝川ナツキ 「アルミ……」
アルミ=ピッカネン 「アルコンはん。ウチは、この石の力を使って、今日、ここで、決闘を申し込む。もちろん、賭けるんはお互いの石……そして、ナツキへの挑戦権や。わかりやすくてええやろ?」
アルコン、そして滝川を順番に見やるアルミ。
エル・アルコン 「そういうことなら……ボクは、アルミの挑戦を受ける! そして、誰にも文句を言わせない状態で、ナツキに挑戦する!!」
アルコンとアルミがにらみ合うなか、パイプオルガンの音楽が流れて……裁定者・ミヤモトが現れる。
ミヤモト 「……それでは、<PRINCESS BATTLE I>として、アルミ・ピッカネン【STONE III】 vs エル・アルコン【STONE VII】、開催を承認します!」
滝川ナツキ 「……それなら、好きにすればいい」
一連のやりとりを見ていた滝川が、ひと言だけつぶやいてリングを降りようとする。
ところがその前に、ひとりの人影が!
蒲池紗枝 「滝川さん。暇になったみたいですね」
滝川ナツキ 「……は、はあ? それはまぁ相手はいなくなりましたけど、なんでそんな急に?」
そこにいたのは、腕を組んで左斜め45度の角度で仁王立ちする蒲池。
妙にできあがった雰囲気の蒲池が、かけていた眼鏡に手をかけ、滝川を見やる。
蒲池紗枝 「それでは、あなたの相手は、私ということでよろしいですね」
滝川ナツキ 「……は、はあ?」
なんだかポカンとしている滝川の前で、大きめの鍵を取り出す蒲池。
蒲池紗枝 「私、今宵の<キー・プレイヤー>に選ばれたんです。そういうことで、お相手してもらいます。よろしいですね、ミヤモトさん」
ミヤモト 「……承認しました。<PRINCESS BATTLE II>、蒲池紗枝【STONE IV】 vs 滝川ナツキ【STONE II】、開催します」
滝川ナツキ 「なるほど。そういう事、ですか。それなら、あたしも胸を張ってアルミとアルコンの挑戦を受けるために、負けるわけにはいきません。……勝たせてもらいますよ、蒲池先輩」
かくして、PRINCESS STONEの持ち主同士による戦いが、いきなり2試合も決定!
ミヤモト 「……さて。それでは、石を持つ者同士の戦いが決定しました。それでは、果たして、まだ石を持たぬ者のなかで、STONEを求めて名乗りを上げる者が現れるのでしょうか……」
ミヤモトがつぶやくと同時に、会場が暗転し、スクリーンに控え室が映し出される。
控え室に入ってきたのは、カーシャ・イワノヴナ。
そして、待っていたのは……。
空白いずみ 「待っていたですぅ。カーシャちゃん♪」
カーシャ 「い、いずみちゃんさん…?」
空白いずみ 「いずみちゃんは、アイドルレスラーの伝統を残すのが使命ですぅ。そして、そのために、アイドルレスラーの、アイドルレスラーによる、アイドルレスラーのための大会を開くんですぅ! そのために、PRINCESS
STONEが必要なのですぅ!」
カーシャ 「あ、あの……でも、私には、その前に戦わなければいけない人が……」
????? 「その通り!」
空白いずみ 「そ、その声はっ!?」
浜岡奈々緒 「いずみちゃん先輩には悪いけど、カーシャの相手は、かつて、ニューフェーストーナメント、三冠王者挑戦者決定トーナメント、そしてQOJで死闘を演じた、この浜岡奈々緒しかいないでしょう!」
カーシャ 「浜岡さん……」
浜岡奈々緒 「まずは、私に借りを返すんだよね?」
カーシャ 「それも大事ですけど……すみません」
浜岡奈々緒 「……え?」
???? 「むふっふっふっ… そうなのだ〜♪」
空白&浜岡 「そ、その声は(ですぅ)!?」
NANA 「カーシャちゃんが持っているその石は、そもそもNANAのものなのだ!」
カーシャ 「お姉さま!」
NANA 「だから、その石、返してもらうのだ。カーシャちゃんの相手は、NANAなのだ!」
カーシャ 「わかりました」
NANA 「むふふ♪ それじゃ、決定なのだ〜」
カーシャ 「……ですが、私も、せっかくのチャンスですから、この石、使わせていただきます。お姉さま、この試合、2カウントルールで勝負です!」
NANA 「2カウントルール? 面白そうなのだ♪ NANAとカーシャちゃんでしかできない、いっちばんスリリングな試合を見せるのだ!」
カーシャ 「はい! 負けませんよ!」
NANA 「もちろん、NANAも負けないのだ♪」
空白&浜岡 「……うわー。すっかりふたりの世界ができあがってるよ(ですぅ)……」
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〜 一方、その頃。
ミヤモト 「…清美さん」
九条清美 「おう!」
ミヤモト 「あなたに、ひとりの挑戦希望者が現れました」
九条清美 「誰が相手でも、萌えのために勝ち抜いてやるぜ! で、相手はだれ?」
ミヤモト 「……」
黙ったまま、ミヤモトが一通の手紙を、清美に手渡す。
手紙に書かれている文字は、「果たし状」。
九条清美 「こ、これは……番長なら避けて通れない伝統の「果たし状」!! うおおお、萌え…燃えてきたぜええ!!」
妙に熱くなった清美が、勢いよく手紙を開ける。
そこには、荒々しく、かつ勢い任せな、達筆と適当さのボーダーをさまようような筆文字で書かれた……!
『その巨乳、潰す!
ニタ』 |
…かくして、本日の全試合が、決定した!
〜本日のカード〜
■第1試合 <PRINCESS BATTLE I>
アルミ・ピッカネン【STONE III】 vs エル・アルコン【STONE VII】
■第2試合
浜岡奈々緒/パティ・カナ vs 空白いずみ/島いづみ
■第3試合
蒼樹玲奈/ビューティ美奈/AQUA vs 藤崎藍/沢近かれん/リンドラ
■第4試合 <PRINCESS BATTLE II>
蒲池紗枝【STONE IV】 vs 滝川ナツキ【STONE II】
■第5試合
キャプテンイナバ/カリビアン・フィズ vs 槇原美琴/水瀬神奈
■第6試合 <PRINCESS BATTLE III>
カーシャ・イワノヴナ【STONE VI】 vs NANA
■第7試合 <PRINCESS BATTLE IV>
九条清美【STONE I】 vs スラッシャー・ニタ
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